航海安全の神『媽祖(まそ)』
昨日26日は、もうかれこれ20年近く関わっている、長崎ランタンフェスティバル『媽祖行列』のボランティア司会でした。
雨が続いている長崎。26日の予報も雨マークでしたが、私達がお運びするのは航海安全の神ですから!
何とか本降りにならず 無事に全行程お運びできますよう、媽祖様お願いします!と祈りつつ、本番前日の25日はボランティアの仲間達とともに、衣装などの詰め合わせ作業を行いました。
長崎と中国との長い交流の歴史は、このまちのなかに溶け込み一体となって、今なお息づいています。
帆船全盛の大航海時代、長崎に入港する唐船に必ず祀られていたという航海安全の神・媽祖。鎖国直前頃から明治初期にかけて、ここ長崎で実際に行われていた媽祖様の御神体を唐船から唐寺へ また 唐寺から唐船へとお運びする、唐船の船乗り達による異国の香り溢れる行列。
やがて造船技術の発達で蒸気を動力とする汽船の時代になると、媽祖様を祀って来崎していた唐船は次第にその姿を消していき、明治初期には長崎での媽祖行列も途絶えてしまいました。
それから120年後の平成元年春、私たちの先輩ボランティアの情熱と尽力で現代に再現された媽祖行列は、今や長崎の冬を彩る風物詩、長崎ランタンフェスティバルのメインイベントの一つに成長!令和の世にも継承され、32年目を迎えました。
26日の本番は時折 小雨こそパラついたものの、航海安全の神・媽祖の霊験あらたかに何とかお天気は持ち、無事に媽祖様の御神体を崇福寺の御住職にお預けすることができました。
26日の行列に参加されたボランティアの皆様、そして関係者の皆様、何より 天候不順の中ご観覧いただいた皆様、本当にありがとうございました。
来週の日曜日2月2日も、午後1時15分 中央公園スタートで媽祖行列が行われます。2日は後輩ボランティアがMCを務めます。次の日曜日も、航海安全・商売繁盛・開運幸福の神、媽祖様のご利益をいただきに、皆様どうぞお越し下さいませ!